キャリアを通じて、
多方面から物事を考えるようになった
R.F.
総合研究所 機能材料研究グループ
理学部 化学科
人間文化研究科 化学専攻
2004年入社

私が入社を決めた理由
多様な最終製品に必要となる
モノづくりをしている
大学では化学を学んできました。その専門知識を活かせると思い、化学業界(化学、製薬、化粧品)に興味を持ちました。いろいろと会社を調べる中で、本州化学工業は中間原料の研究開発・生産に特化しており、多様な最終製品に必要となるモノづくりをしていることを知りました。
本州化学工業でなら、より多くのユーザーに満足や使用価値を感じてもらえると考え志望しました。入社初期の段階から研究業務に携われることも会社選びの大きなポイントでした。

これまでの経歴と現在の仕事内容
環境やコストへの配慮、安全性の最重視は
大学での研究とは大きく異なる
入社してから19年、研究職です。ビスフェノール類の合成という当社の技術を使用した研究開発を行っています。シーズ探索から、現場品目の改良検討、スケールアップ検討など、小さいスケールから大きなスケールまでの検討を行う必要があります。このとき、環境への配慮や低コストといった側面にも配慮しながら使用する原料や溶媒を選定し、安全性を最重視しながら検討を進めていく必要がある点は大学での研究とは大きく異なるところです。
日々の研究において心がけていることが3つあります。
1つ目は、最短で結果を得られるよう、実験の目的を明確にし、計画を立ててから研究に取り組むこと。
2つ目は、得られた結果に少しでも違和感がある場合は、すぐに上司や先輩、同期に相談すること。
3つ目は、効率的に仕事をこなすこと。実験をしながらデータ整理、レポートまとめを行うことで、定時内にできるだけ業務を完了できるようにし、仕事外の自分の時間を持てるようにしています。

仕事のやりがい、おもしろさ
細かな作業の積み重ねが
大きな成果につながる
現在は、ユーザーに求められる数量取得に向けて、量産試作に対応しています。処方のブラッシュアップや、試作時の運転条件の最適化などを行っています。スケールアップ生産後に、小スケールでの試作結果と同等の結果が得られた時の達成感はたまりません。細かなデータ取りは大変な作業ですが、そのデータの積み重ねが大きな成果につながることにやりがいを感じています。
生産性の向上(反応率UP、収率UP)、品質安定化、コスト削減、次世代向け新モノマーの開発とさまざまな課題がありますが、今後は処方のブラッシュアップや、コスト削減のためのリサイクル検討に取り組んでいく予定です。
長いキャリアを通じて、多方面から物事を考えるようになりました。研究者としての立場だけでなく、プラントではどんな状況になり、どんな条件が適するだろうかなど、いろいろな立場で考えることが増えてきました。これからも研究者に必要な「考察力」「判断力」「人に分かりやすく伝える力」「ひらめき力」を発揮して研究に取り組んでいきたいと考えています。
Workflow
ある1週間の仕事の流れ
- 月曜日
- 実験準備(原料仕込み、装置組み立て)
- 火曜日
- 実験準備(原料仕込み、装置組み立て)
- 水曜日
- 実験(サンプリング、分析、データまとめ)
- 木曜日
- 次会議、打ち合わせ、データ報告
- 金曜日
- 実験準備
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